サンガルガーノ修道院
サンガルガーノ修道院
シエナから車で30分、キュズディーノの町に 幻想的なサンがルガーノ修道院があります
自然に囲まれた平安な場所に建つ 屋根のない修道院は、毎夏、コンサートや演劇の舞台ともなります。
聖人ガルガーノ
近くの村キウズディーノ出身の騎士ガルガーノ・グイドッティは 騎士の命を捨て隠者になる決心をし、俗世の生活を放棄するしるしとして 己の剣を岩に植えます。こうして、有名なアーサー王の「岩の中の剣」の伝説が生まれました。多くの人が岩から剣を抜こうと試したそうですが みな無駄に終わりました
聖人ガルガーノが1181年に亡くなると 彼の墓を称えるために小さな教会がモンテシエピの丘に建てられました。数年後 シート派修道院が聖人ガルガーノの為に、丘の下にさらに大きな修道院を建てます。複合施設の修道院は大きく発展し、12世紀にはイタリア中部で最も大きな教会の一つとなりましたが、残念ながら 1世紀後には 襲ってきた疫病と飢餓のため衰退をたどり、15世紀に、僧侶達のシエナ移住によって修道院は放棄されました。
なぜ 屋根がないのでしょうか?
1500年 修道院長は個人の借金返済に教会の屋根の覆いに使われていた鉛を売、その後 ステンドグラスの窓や回廊の多くの場所も崩壊していきます。翌世紀起こった 教皇派とシエナ共和国間の闘争は、修道院を更に貧しくさせる要因となりました。 1768年屋根が崩壊、1781年残っていた回廊も崩壊、1786年に稲妻が鐘楼を崩壊させました。このような不運にもかかわらず 屋根なしのサンがルガーノ修道院は不思議な魅力に包まれています。空が屋根のよう!
キュズディーノ近くを通る際はぜひともお立ち寄りください。ピクニックのバスケットを持って、魂の充電もいいですね